プロバスケットボールクラブ「福井ブローウィンズ」は11月19日、今季ホームゲーム(全30試合)の7試合終了時での平均入場者数が4062人だったと発表した。「4千人」は、クラブが目指す2029〜30年シーズンからの最上位カテゴリー「Bリーグ・プレミア(Bプレミア)」参入の審査基準の一つ。悲願に向け、運営面での今季の滑り出しは順調といえそうだ。 クラブによると、29〜30年シーズンにBプレミア入りするには、ホームゲームの平均入場者数「今季4千人」「来季3千人」をともにクリアする必要がある。今季は2日の熊本戦で過去最多4579人を集客するなど4試合で4千人超を記録している。 平均4062人は、福井が所属するB2では神戸、福島に次ぐ3位で、B1を含めても18位。この日、福井県福井市のセーレン・ドリームアリーナで記者会見した湯本眞士代表取締役は「すごく誇れる数字」と強調した。好調の要因として▽行政などと連携した招待企画▽動画コンテンツや演出の強化▽キャラクターショーなどのコラボ企画−などを挙げ「バスケットを見たことがないお客も取り込めている。会場の没入感(熱中し、入り込む感覚)の環境も整ってきた」と語った。 今季は同アリーナで行うホーム戦は10試合ごとに「トワイライト」「ミッドナイト」「ライジング」の三つのテーマに分類し、それぞれ演出を変えている。12〜2月のミッドナイトは選手が黒色の限定ユニホームを着用するなど「引き続き、何度も楽しんでもらえる施策を盛りだくさんでやっていく」と話した。 この日はBリーグ参入2年目の24〜25年シーズンの経済波及効果も発表し、1年目の28億円を上回る34億5千万円だったとした。