バスケットボール、Bリーグ2部(B2)のライジングゼファー福岡が試練に立たされている。ホーム平均入場者数4000人以上を目標に掲げるが、7試合を終えて3449人。未達の場合は来秋始まる新たな最上位カテゴリー「Bプレミア」の参入が目標の2029年秋より遅くなるだけに、試行錯誤が続く。
■ノルマは平均4000人…B2福岡の今季入場者数【一覧】
10月12日に照葉積水ハウスアリーナ(福岡市)で行った今季ホーム2戦目の福島戦。今季最多の4093人が観戦したが、古川宏一郎社長の表情は険しかった。集客を見込んだホーム開幕2連戦の平均が3985人。「まだ、必ず(試合に)行こうというコンテンツにはなっていない」と痛感させられた。
「Bプレミア」は成績に関係なく経営面の基準を満たしたクラブが順次参入できる。一定基準の入場者数と売上高、アリーナの確保が必要。参入争いに出遅れた福岡は要件を満たす新本拠地が29年春に開業する予定で、今季は平均4000人以上と売上高12億円、さらに来季平均3000人以上と売上高9億円を満たせば29年秋に参入できる。
しかし現本拠地の照葉積水ハウスアリーナではレイアウトの関係などから、ほぼ完売した10月12日でも発券したのは約4600人分。招待券も配るが来場者が見通せず、ノルマ達成は難しい。